・賀茂競馬とは・・・ 日本の古式競馬のルーツは、天武朝の頃には平城宮の南苑、
平安京では朝廷の武徳殿で催されてきた宮中行事で、中世以降は
衰微していくことになるが、堀河天皇の寛治7年(1093年)に武徳殿から
上賀茂神社に賀茂競馬會神事として移され、古代の習俗を色濃く残しながら、
令和5年に930年目を迎えます。
現在は賀茂祭(葵祭)の前儀となっており、葵祭当日も夕刻より
賀茂別雷神社(上賀茂神社)の境内を馬が走ります。
調教されていない馬を左右に配し、直線コースを2頭の馬で
乗尻と呼ばれる騎手が右方(茶褐色の狛鉾・舞楽装束)と、左方(朱色の打毬楽・舞楽装束)
に分かれて、賀茂悪馬流と呼ばれる巧みな馬術を駆使して勝敗を掛けて走ります。
古来、神社の氏人の当主たちが乗尻を務め、左方が勝つと五穀豊穣になると
云われております。
昔は、10番勝負のうち5番までが終わると、舞楽狛鉾が舞われ、打毬楽を奏し、
5本の祭鉾を横に伏せて半分済んだことを知らせたと云われております。
鎌倉時代の記録では、左方が勝てば舞楽の蘭陵王が奉奏され、
右方が勝てば納蘇利が奉奏されました。
五穀豊穣、国家安泰を願って皇城鎮護の賀茂皇大神さまに馬の
荒々しい姿をお見せして楽しませる神事です。
乗尻(騎手)は、山背國(京都)の大豪族、賀茂縣主一族の後裔たちが代々、
陰陽道に基づく古儀の伝統を忠実に継承しながら、今日まで
荒々しい馬に騎乗して、賀茂競馬會神事を奉納しております。
・賀茂競馬の日時・・・ 毎年5月5日(雨天決行)
・賀茂競馬の場所・・・ 問い合わせは、上賀茂神社(賀茂別雷神社)社務所 075-781-0011
・開始時間・・・ 午後12時30分~ 競駈(きょうち)は午後2時~3時半まで。
(午後1 時半ごろには観覧席がなくなります)
・観覧席・・・ 有料です。野外500円席とテント1,000円席があります。
観覧席の販売は、午前11時30分からです。早朝から列が出来ます。
・写真撮影・・・ 馬は神経質な生き物です。フラッシュはご遠慮願います。
観覧席の最前列では日傘等は禁止です。帽子をご持参下さい。
・駐車場・・・ 神社内の駐車スペースは限られています。公共交通機関で
お越しください。
・自転車置き場・・ 西の駐車場の南側です。白壁付近は駐輪禁止です。
・公共交通・・・ 京都市営地下鉄 北大路駅もしくは北山駅下車徒歩20分
市バス 北大路駅から北3系統(所要時間約15分)
JR
京都駅から4系統、9系統(所要時間約50分)
京阪電車 出町柳駅前から4系統のバス(所要時間約35分) or 徒歩50分
※ 出町柳駅前ロータリーから京都バス(京都産業大行き)もあります。
・食事・・・・・・ バス停付近、加茂川沿い、駐車場の西側道路に飲食店、喫茶店が
数軒あります。御園橋の対岸側に中華料理、蕎麦屋等。
コンビニは、御薗橋付近にローソンストア他、スーパーマーケット等があります。
・トイレ・・・・・ 駐車場横のトイレをご利用ください。
賀茂競馬が始まると、境内の移動が制限される為、
余裕を持って移動のほどお願い致します。
・喫煙・・・・・・ 駐車場に喫煙所がございます。
・その他・・・・・ 賀茂競馬神事の開始後は、駐車場から本殿へ向かう参道が
制限されますので、本殿に参詣される方は、バス停がある
一ノ鳥居か、ならの小川の参道から境内にお入りください。
背中に賀茂競馬のロゴが入ったジャンバーを着たスタッフがおりますので、
ご質問等、お気軽にお声をお掛け下さい。
賀茂競馬保存会 賀茂県主同族会